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関西創価高等学校

広島フィールドワークを実施

2018.08.08

関西創価高等学校

8月5日〜7日の2泊3日で広島フィールドワークを実施しました。3日間を通して、生徒は、大きなショックを受けるとともに魂を揺さぶられるような体験をしました。その結果、原爆の恐ろしさ・戦争の悲惨さを何としても後世に伝えていこうと全員が決意を新たにすることができました。今回のひとつひとつの経験が、GRIT(本校の探究型総合学習)で日々学んでいる核兵器廃絶・平和実現の行動につながることを願っています。

【1日目(8月5日)】
午前8時4分 新大阪発の新幹線で広島に向かい、昼前に最初の訪問地大久野島に到着しました。本日最初のプログラムは、毒ガス製造の島として知られる大久野島での平和研修。毒ガス資料館で大久野島の歴史を学び、島内に残る戦争遺跡を見学しました。
毒ガスという兵器の惨さ、その製造による人体・環境への大きなダメージなど、平和な島の歴史の裏側に刻まれた、戦争による傷跡に大きなショックを受けました。
午後からは、広島平和記念公園に移動。広島女学院高校の皆さんとともに碑めぐりを行いました。
初対面同士でありながら、すぐに打ち解け、原爆に関わる碑を見て回りました。碑のひとつひとつに込められた平和への強い思いに感動しました。碑めぐりの最後に千羽鶴を奉納。全員で平和を祈念しました。
本日の締めくくりのプログラムは、広島平和記念資料館の見学。リニューアルされた展示は見応えがあり、戦争・原爆の悲惨さ、その非人道性が本当によくわかりました。

【2日目(8月6日)】
今日は、73年前と同じ月曜日となった8月6日。早朝、広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式参加のため、会場である広島平和記念公園に向かいました。国内外の要人をはじめ、大勢の人が参列。緊張感が高まる中、8時より開式となりました。原爆投下の時刻に合わせての黙祷に、二度と核兵器の使用を許してはならないとの強い思いが込み上げて来ました。式典が終了し、全員で献花。原爆死没者慰霊碑を前にして平和を深く祈念しました。
昼前にフェリーで呉に移動し、大和ミュージアムを見学。その後、広島に戻り、広島池田平和記念会館にて被爆体験朗読会および、展示の見学をしました。
夕食後は、広島平和委員会の皆さんを交えて、明日のピースフォーラムに備えてのプレゼンテーション練習会となりました。

【3日目(8月7日)】
3日目は、東京校とともに広島女学院高校にて行われたピースフォーラムに参加し、終日、核兵器禁止条約について真剣に考え、討議いたしました。事前に割り当てられた国についてリサーチを行い、核兵器禁止条約に署名するためには、市民レベルで何ができるかをまとめ、参加校それぞれがプレゼンテーションをしました。プレゼン後のディスカッションでは、本校生徒も積極的に意見を述べ、議論を盛り上げました。最後の総括となるプレゼンテーションではそれぞれの国の代表として発表の役割を担い、奮闘しました。

【生徒の感想】
核兵器、平和について今までもたくさん学び、考えてきましたが、今回広島に来て、自分の考えが甘かったことを気付かされました。私は深い悲しみと激しい憤りを感じました。この思いを一生忘れません。そしてこれから未来を担っていく私たちが大きく変わっていかなければならないと強く思いました。また、このフィールドワークに関わってくださった全ての方に感謝の思いでいっぱいです。この研修を通して感じたこと、学んだことを多くの人々に広めていきたいです。
(2年・女子)

今までは、核兵器はなくしたい。でもどうやって行動すればいいのだろう。という躊躇する気持ちを持ちながら核に対して向き合っていました。ですが、この3日間でその気持ちは消えて、「不可能はない。絶対に」と心の底から思えるようになったと同時に自分たち青年の行動がどれだけ未来を変えていけるか、未来はまだまだ変えられると実感しました。自分たちのことを応援してくれる人達の思いを背負い、これからしっかりと学びに学んで行こうと思います!(1年・女子)

広島女学院高校の皆さんと碑めぐり

原爆ドームの前で

全校生徒で作成した千羽鶴を奉納

広島平和記念公園を訪れた外国の人にインタビュー1

広島平和記念公園を訪れた外国の人にインタビュー2

献花とともに平和を祈念

被爆体験朗読会

広島女学院高校でのピースフォーラム1

広島女学院高校でのピースフォーラム2

大和ミュージアムにて

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