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学校行事

第5回SGH海外フィールドワークを実施

2020.02.02

学校行事

1月26日(日)〜2月1日(土)の7泊5日の日程で第5回目となるSGH海外フィールドワークを実施しました。生徒14名、引率教員3名が、アメリカ・ロサンゼルスに向けて出発。SUAをはじめ、UCLAやカリフォルニア大学アーバイン校、サンディエゴ大学クロック平和研究所等の全米屈指の名門校・研究所を訪問。第一線で活躍する研究者や現地の学生とのセッションを行い、これまでの探究の成果を示すとともにさらに深い学びへと結びつける取り組みを行いました。

〇1日目
最初の訪問地であるカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)では、リズベス教授及びUCLAの学生より歓迎を受け、キャンパスツアーからプログラムを開始しました。生徒たちは、最初は英語での会話に緊張をしていましたが、次第に緊張もほぐれ、果敢に英語で自身の意見を伝えることに果敢に挑戦。ディスカッションでも、自分たちが探究してきたことをしっかりと伝え、とても有意義な時間を過ごすことができました。
その後、リズベス教授に講義をしていただきました。教授は一人ひとりが悩みに挑戦をしていくことで成長し、人間革命につながり、それがやがて世界平和につながるとおっしゃられました。その言葉に、生徒たちは改めて勇気を奮い起こし、自分たちから世界平和を実現しようと、明日からの行程でも果敢に挑戦していこう決意を固めていました。キャンパスツアーにて、創立者池田先生が講演をされた建物の外観や、広々とした図書館などを見学しました。

〇2日目
午前中は、ノーベル平和賞受賞団体の「社会的責任を果たすための医師団」(PSR)のロサンゼルス支部を訪問し、セッションを行いました。セッションには、核廃絶団体を立ち上げた大学生、アメリカ在住の被爆者団体の代表者も加わり、生徒からのプレゼンテーションを見ていただきました。参加者からは、核廃絶という難しい課題を、わかりやすく、丁寧に説明していると好評価をいただきました。
午後は、SGI-USAを訪問。平和委員会のマキーリス委員長ら3名の方々とセッションを行いました。平和委員会の方々は、生徒たちのプレゼンテーションに対して、「平和な未来は、あなたたちなら必ず達成できる」と感動的なお言葉をいただきました。

〇3日目
アメリカ創価大学(SUA)を訪問。ハブキ学長が出迎えてくださり、一人ひとりと握手をしてくださいました。記念撮影後、1時間ほどの懇談。皆、決意を新たにすることができました。
その後、翌日に訪問する予定のウォルドルフ学校の生徒とキャンパスツアーを行い、親交を深めました。生徒たちは、物怖じすることなく積極的に英語で話しかけていました。
午後からは研究テーマごとに1名の教授に入っていただき、プレゼンテーションとディスカッションを行いました。特別講義を担当してくださったアリエ・ガイラス教授には、ご自身の体験と絵画作品を通して、ホロコーストに関するお話しをしていただき、自分らしく、自分の好きなことを続けることの大切さを学びました。
夕食時には、SUAで学ぶ関西創価高校の卒業生と懇談。その後、SMCPという核廃絶を目指して活動している生徒団体と少人数グループに分かれてのディスカッションを行い、本日の行程を終了しました。終日、プレゼンテーションやディスカッションの連続でしたが、生徒たちは、それぞれの学びを更に深く、そして多くの課題を見つけることができました。

〇4日目
午前中は、SUAにてラーニングクラスターフェアに参加致しました。世界中から集った学生が様々なテーマを探究しており、その研究内容やポスターのレイアウト、プレゼンテーションの方法など、多くのことを学ぶことができました。
午後は、オレンジ郡のウォルドルフ学校を訪問し、グループごとに核廃絶に関してディスカッションを行いました。同じ高校生とのディスカッションでは、1つの問題に対する様々な意見に出会うことができ、合意形成の難しさとともに、世界平和のためには様々な視野から物事考える力が必要だと改めて実感することができました。
その後、カリフォルニア大学アーバイン校にて、ホワイトリー博士とセッションを行いました。生徒のプレゼンテーションに対して、博士はとても感動され、様々なところで発表してほしいとおっしゃられました。その後の講義では、ご自身の研究からいかに核抑止論が間違ったものなのかを語られました。そのお話はとても説得力があり、生徒は核兵器廃絶を更に力強く訴えていこうと決意致しました。
 その後、再びSUAに戻り、できたばかりの天文台を見学させていただき、1日を終了いたしました。

〇5日目
最終日は、まず、関西創価高校と同じユネスコスクールのグラウアースクールを訪問。関西校の紹介後、両校の生徒は小グループにて各自の探究課題をプレゼンテーションしました。続いて行われたディスカッションでは、その内容に関して様々な意見が交わされる活発な議論の場となりました。平和の定義を話し合ったときには、異なる意見を交わし合う中で、さらに平和を深く理解することができました。
その後、サンディエゴ大学にて、国際関係学を教えられているウィロビー教授の授業を訪問し、30人近い学生に対して、核廃絶に関するプレゼンテーションを行いました。教授からは大学院生と見紛うぐらいのレベルにあるとのお褒めの言葉をいただき、核抑止論や核廃絶に反対の立場の意見に対してどう納得、説得させていくのかとの鋭い指摘があり、生徒にとって今後の課題が見えた交流となりました。

多くの皆さまのご支援のおかげで、全てのプログラムを大成功させることができました。
一流の知性との出会いを通し、学園生の使命の大きさを実感できた研修となりました。この5日間で学んだ財産を今後どう活かし、平和への価値創造へと進めることができるかが、フィールドワークの成功を決めるものだと全員で決意し合いました。学園生が世界市民・グローバルリーダーとして成長していけるよう、この後の世界市民教育プログラムも全力で取り組んでまいります。

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